株主の皆様へ
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
はじめに、COVID-19に罹患された方々にお見舞いを申し上げるとともに、早期回復を心からお祈り申し上げます。
第108期(2021年4月1日から2022年3月31日まで)の経営概況は、COVID-19影響による制限が段階的に緩和され、需要が回復する一方、半導体不足や原材料調達リスクに加え地政学的な緊張の高まり等の懸念材料が世界中に波及し、先行きが見通しにくい状況となりました。
当社グループでは、半導体不足等による自動車メーカーの減産影響を受け、カーエアコン・エンジン領域などの受注が減少しましたが、注力分野である自動車電動化領域の成長や、空調部品の主要顧客内シェア拡大等の効果により前年度比で増収増益となりました。
第109期(2022年4月1日から2023年3月31日まで)は、自動車電動化領域等の注力分野をさらに成長させ、中期事業計画「挑戦2023」の売上高目標を前倒し達成する見通しです。
また、収益力目標の達成と持続的成長に向けた体制強化の年と位置付け、合理化・自動化投資やデジタル化投資による生産性向上を積極的に推進してまいります。
なお、期末配当につきましては、長期安定的な配当維持と今後の成長投資を見据え、前期同額の1株8円とさせていただきたく存じます。
また、6月10日に発表のとおり、当社は筆頭株主であるフェローテックホールディングスの連結子会社となることといたしましたのでご報告申し上げます。
当社は、2021年3月にフェローテックホールディングスと資本業務提携契約を締結し、同社が保有するグローバルネットワークや自動化ノウハウの活用による販売強化ならびに生産性向上に向けて取り組んでまいりました。同社の連結子会社となることで、業務提携の成果発現スピードを上げるとともに財務基盤の強化を図り、さらなる企業価値の向上を目指してまいる所存です。
株主の皆様におかれましては、今後も当社グループに対する絶大なるご支援を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

代表取締役社長
佐分 淑樹
2022年6月